”小さな黒い魚スイミーは、 広い海で仲間と暮らしていました。” 水族館 「COEX アクアリウム」 の大きな水槽で 1万尾のイワシの大群泳を目にしたとき、 懐かしい絵本 『スイミー』 の一節を思い出しました。 初めて出会ったのは、小学校の国語の時間・・・ ”深海の厳しい世界” で生きるスイミーに、 勇気と感動をもらったものです。 淡く鮮やかな水彩の挿絵を見るだけでも楽しくて、 何度も何度も、読みました。 ”スイミーは いった。 「ぼくが、めに なろう」” 小学生の頃は ”スイミーの冒険話” として読んでいたけれど、 もっと深いテーマや ”生き方の哲学” も込められていることを知りました。 「第二次大戦後の世界で、自らがどういう役割を担えるのか・・・。」 スイミーは、作者 レオ・レオニの ”自分自身の姿” だというのです。 『スイミー』、『あおくん と きいろちゃん』、『フレデリック』 ・・・ レオ・レオニの作品は 日本や韓国、世界中の人々に愛され続けています。 大人になって読み直すと、また違った面白さがあるかもしれません。 「さて、久しぶりに本探しに出かけようっと!」 ”にじいろの ゼリーのような くらげ” ”すいちゅうブルドーザーみたいな いせえび” ”かぜに ゆれる ももいろの やしのきみたいな いそぎんちゃく” ”ドロップみたいな いわからはえている こんぶやわかめのはやし” 小学生でも 物語の魅力を感じられるのは、夢のある日本語を綴った 谷川俊太郎の翻訳のおかげです。 「技法的には一冊一冊に工夫をこらしながら、 レオ・レオニの物語の世界には一貫したものがあります。 自分をさがす部分品とか、兎となかよしになる蛇とか、 いろいろ悩んでしまうカメレオンとか、 題材や絵は幻想的なのに、 そのお話はいつも私たち人間の生きている現実に根をおろしています。 言いかえるとレオ・レオニの絵本の主人公たちは、 いつもほんの少しずつ私たち自身なのだといえるでしょうか。 ・・・(中略)主人公たちは、自分たちの弱さを恥じもしないかわりに、 自分たちの強さを誇りもしません。 そこに私は、作者の生きものに対する優しさを見ます」 ~ 『うさぎたちのにわ』 谷川俊太郎の解説文
by hi_nana3
| 2009-07-02 12:35
| ■09’ 春の旅
|
Profile
ブログパーツ カテゴリ 全体■ ご挨拶 ■ Homestay 1日目 ├ 2日目 ├ 3日目 ├ 4日目 ├ 5日目 ├ 6日目 ├ 7日目 ├ 8日目 ├ 帰国したその後 └ Homestay Korea ★BlogKorea!Camp! ★Jeju Supporters! ■11’ 秋の旅 ■11’ 新春の旅 ■10’ 秋の旅 ■10’ 初夏の旅 ■09’ 秋の旅 ■09’ 春の旅 ■07’ 秋の旅 ■05’ 秋の旅 ------------- ■ おうちで韓食 ■ おそとで韓食 ------------- ■ 日々の韓国 ■ 日々の日本 ------------- ∵ ラブ 手仕事 ∞ 2坪の畑だより ▲ 富士山登山への道 ♀ 10㎞走る女子 以前の記事 2012年 06月2012年 03月 2012年 02月 2012年 01月 2011年 12月 more... ライフログ
検索
その他のジャンル ファン 記事ランキング ブログジャンル
画像一覧 | |||||||
ファン申請 |
||