仏教文化を開花させた新羅千年の都 ”慶州” から戻ったころ、 『日本の古寺名刹を巡る』 という本を買いました。 それまで、これといって宗教を意識したことがなかったけれど、 オモニムたちと ”韓国の古寺巡り” をするうちに刺激されたのかも・・・。 それとも ”人生の渋み” も味わう年齢になった証拠? 月刊誌 『一個人』 で大人気だった仏教特集と 古寺巡りの旅特集を再編集した一冊で、 単なる観光ではない ”愉しみ方” を提案しています。 ・世界遺産の高野山 ・京都の古寺めぐり ・古寺名刹で精進料理をいただく ・体験の宿「宿坊」に泊まるなど・・・。 マレーシアの二人に影響されて? 決して押し付けがましい文章や内容ではないので、 もう一度ちゃんと読んでみることにしました。 この本は、”古寺名刹で精進料理をいただく” から始まります。 仏教の教えの中で ”食” は尊いものとされ、素材が限られていること、 手間隙かけてつくること、それをいただくこと・・・全てに深い意味があるそうです。 「食事は身を養うだけでなく心も養う。」 「粗末な食材でも手間を惜しまず心からつくれば 上質な料理に負けない味が出せます。」 「いただきます」 は 「命をいただく」 こと。 「毎日、面倒くさいな・・・。」 忙しいと、つい手を抜きがちなこの頃・・・言葉のひとつひとつが、心に響きます。 一つには、功の多少を計り、彼の来処を量る 二つには、己が徳行の全欠とはかって供に応ず 三つには、心を防ぎ、過を離るることは貧等と宗とす 四つには、正に良薬を事とするは、形枯を療ぜんが為なり 五つには、成道の為の故に 今この食を受く これは・・・ 一.食事にはいかに多くの人の労力が費やされているか、 その苦労を思い、天地自然の恩恵を忘れてはならない。 二.自分は食を受けるに足る、正しい行いをしたかどうかを省みて、 務めを成し遂げるために、食事をいただく。 三.食べ物に対して不満を抱かず、食べ過ぎ、 貧りの愚かな心を起こさないよう、食事を心の修業とする。 四.食事は飢えや渇きをいやし、心身の枯死を免れる良薬と思って 決して疎かにせず、平和な心で食する。 五.正しく生きることを成就するため、身を養う食事に対して、 反省、感謝、誓いの心を持ち、食事をいただく。 「ハァ、とっても 耳が痛い。」 でも、普段は何となく感じているだけの ”食に対する人間のあり方” を、 きちんと文字で見て考えるということは、大事なことでした。 仏教でも、キリスト教でも、イスラム教でも、 確かに ”信仰する宗教” があれば、自分を見つめ直すチャンスも、 自分のあるべき姿も、ぐっと身近になるのかもしれません。 ・・・・・なるほど。 ■精進料理が紹介されている禅寺 永平寺(福井県) 妙心寺東林院(京都府) 大願寺(奈良県) 善賽寺(山形県) 不動寺(群馬県) 三光院(東京都) 不識庵(神奈川県) 龍光院(長野県) 真福寺(愛知県) 萬福寺(京都府) 興福寺(長崎県)
by hi_nana3
| 2009-09-12 23:43
| ■ 日々の日本
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