「寧越(ヨンウォル)には、街が無い!」 そんな風に言われるほど ”小さな集落” がパラパラと散る、 静かな里山風景が広がっていました。 ソウルの東方に位置する 江原道(カンウォンドウ)は、 雪岳山(ソラクサン)など、韓国を代表する高山が連なる ”力強い自然” に恵まれた地方です。 中でも 寧越には 景勝地が多いことで知られています。 秘境 東江(魚羅淵) ・ 清冷浦 ・ ビョルマド天文台 仙岩村 ・ 荘陵 ・ 高氏洞窟 ・ ソンドル(立石) 法興寺 ・ 金サッカッ渓谷 ・ 激仙亭(激仙岩) 「皆さん、”仙岩村” に到着しました!」 クネクネ道の峠のあたりで、不意にバスが停まりました。 松林の中をしばらく歩くと、パッと目の前に広がる雄大な景色! 「うわっ、綺麗~!」 仲間の誰もから、思わず感嘆の声が上がります。 山の中にポツンと ”デッキの展望台” が設けられていて、 遙々遠くからも、多くの人が訪れるようです。 さて、その理由は? 畝るように自由気侭な西江の流れは、”ある地形” を生み出しました。 それは・・・”韓半島の地形” です。←言われてみると、そっくり! 山勢は紅葉で色づき、優雅で豊かな流れは心を潤してくれます。 でも 晴れた日には、青空が澄んだ水面に映り込んで、 それはそれは美しいのだそう・・・曇り空で残念でした。 ところで・・・景色を初めて見た時から、違和感を覚えました。 ”おとぎ話の世界”っぽい穏やかな風景に、妙に現実感があるのです。 目を凝らさずとも 視界に大きく入ってくるのは、 在るがままの自然の美しさに相反する、人工的な ”巨大プラント”! 「10年で山が無くなる!」 そんな風に揶揄されたりもする、 唯一?の産業である ”セメント工場” なのだそうです・・・。 確かに 頂上辺りまで採石された山がバスからも見えました。 広がる景色に傷心的なのは、晩秋という季節のせい? さてさて、少しづつ仲間との交流が始まりました。 きっかけは何と、”日本語” です。 KTOのスタッフや韓国から参加している ”ソジン-si” は、 日本語を勉強中だそうで 話しかけてくれました。 ”ソジン-si” は、国際工芸ビエンナーレ が開催されている 清州出身で、寧越を訪れるのは初めてだそう・・・。 交通機関が少なく、訪れるのが難しい場所だそうです。 つたない韓国語と日本語を交えながら、 ゆっくり少しづつ距離が埋まっていくけれど・・・。 「くはー。もっと勉強しておけば良かった ;;」
by hi_nana3
| 2009-10-22 15:57
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