見上げた真っ白な空から降ってくるように、 辺りに響きわたる豪快な音とともに流れ落ちた水は・・・ 勢いよく砕けて、滝つぼへと吸い込まれていきます。 濃い藍色をした深い滝つぼの水は、 ゆらゆらと揺れながら穏やかに広がってゆき・・・ 絶え間なく溢れると・・・ そのまま雄大な海へと流れ込みます。 「正房(ジョンバン)瀑布」 は天地淵(チョンジヨン)瀑布、 天帝淵(チョンジェヨン)瀑布とともに ”済州3大瀑布” の一つです。 高さ23mもある断崖から一気に流れ落ちていく、 予想以上に迫力あるスケールに驚き・・・感激しました。 滝つぼは深さ5mもあるそうです。 この日は天気も天気なので訪れる人もまばらで、 雄大な景色を独り占め! どの写真も人物がいると、その規模が伝わったろうに・・・。 韓国では唯一、海に直接流れ落ちる滝だそうです。 さらに・・・ガイドブックによると、 海上から望めば背景に ”漢拏山” も姿を見せる?! ようで、 美しい写真が掲載されていました。 しかし、こればかりは運! 身近な富士山も夏場は霞んでほとんど姿を見せません。 滝を囲む荒々しい断崖と老松の壮観な景色は 『正房夏爆』 として、 瀛州(ヨンジュ)十景勝にも選ばれています。 さて、滝の右手にある岩には ”徐不過此” と文字が彫られています。↑ 済州島には島の地形や文化にまつわる伝説が数多くあるそうで、 Mikyung-si から正房瀑布にまつわる話を聞きました。 その昔、徐不(ソブル)という人が秦の始皇帝の命を受けて、 中国から済州島まで仙薬(不老草)を探しに来ました。 徐不らは島中を探すも、仙薬を見付けることができません。 ・・・そこでこの地を訪れた証として、 美しい景色に魅了された 「正房瀑布」 の岩に ”徐不過此” の文字を刻み、西の方(中国)に帰りました・・・とさ。 実際にはその岩が残っているわけではなく、 あくまでも伝説とのこと・・・。 ただ、この伝説が由来となって済州島の南側は、 ”西帰浦(ソギポ)” という地名が付けられたそうです。 ところでこの徐不という人、 日本の各地に似たような伝説を残す ”徐福” と同一人物のようです。 あながち単なる伝説ではないのかも?!
by hi_nana3
| 2010-09-23 14:01
| ■10’ 初夏の旅
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