空高く伸びた枝々の先に手は届かず、 在りのままの姿で ”オレンジ色の果実” が朽ちていく・・・。 侘びと寂、”柿の大木” を背後に控えた何とも美しい景色です。 桃栗3年、柿8年・・・この柿の木、樹齢はどのくらいだろう? 立派な瓦葺きの母屋の隣に、農機具などの納屋なのか? 藁葺きの ”丸いきのこ屋根” の小屋が静かに佇んでいました。 軒先には麻袋や縄、背負子が綺麗に並べられ、戸口にはトウモロコシ、 庭先には真っ赤なコチュ(唐辛子)が筵に干されていて・・・。 タイムスリップしたかと錯覚するほど 素朴で天然無垢な ”昔のままの姿” です。 でも・・・まるで時代が止まってしまったかのような姿に、 時代劇のセットと見紛うのは私だけなのかな? 河回村の家々は三神堂という欅の御神木を中心に 川に向かって配置されているため、家々の向きが一定ではありません。 韓国の他の村では家の方向が真南もしくは東南と、 一定方向を向いているのとは非常に対照的であると言えます。 また大きな瓦屋根の家々を周辺の藁葺き屋根が 円形に囲むように配置されているという点が特異です。 ~ 『安東河回村 観光案内図』 より 重要民俗資料にも指定されている 「北村宅」 にお邪魔しました。 1862年に建てられた典型的な ”両班(リャンバン)家屋” だそうで、 敷地の中に母屋、離れ、沢山の納屋が配置されています。 母屋は中庭を囲むように部屋が並ぶ ”完全なロ字型” の大きな建物です。 建物の一部は1階部分がピロティのように高床式になっていたり、 吹き抜け空間や、2階建て部分があったりします。 残念ながらこの日は、中庭につながる門も障子もすべて閉じられ、 外観しか見られなかったのが心残りですが・・・。 「北村宅」 のHPには沢山の素敵な写真と共に、 生活の知恵や工夫、家屋の面白さが紹介されています。→(Click!) ↑離れの建物の隅にある 大きな開口部の中を覗いてみると、 頭寒足熱・・・床を温める ”オンドルの焚口” でした。 傍らには薪が積み上げられ、今も昔そのままに使われているようです。 雨樋が無いので 雨が滴り落ちてくる地面には、 色とりどりの河原の石が並べられています。 格子扉、手摺り、妻壁・・・あちらこちらの装飾に、 家主の遊び心が垣間見られて素敵! 身の周りにある素材を活かして 古い瓦や 河原の石を使っているところも 何とも粋なしつらえです。 同じように、村のあちらこちらの土塀も それぞれ表情が違って面白い! 「北村宅」 では民泊もしていて、あの ”有名俳優” も御忍びで滞在したそう! 満天の星空の下、虫の音を聞きながら心静かに過ごす夜・・・ ロマンティストの私には向いてるかも~。(笑) 設備も整っているようなので、河回村に滞在するなら 「北村宅」 がお薦めです。
by hi_nana3
| 2009-12-22 17:05
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